後継者育成、片手落ちになっていませんか?



後継者育成には「経営者視点」と「後継者視点」があります


「後継者育成は学校に通わせているから大丈夫!!」


それ、本当に大丈夫ですか?

経営者視点を忘れていませんか?



後継者育成には「経営者視点」と「後継者視点」があります。

「経営者視点」とは「経営者が後継者を育成すること」です。

「後継者視点」とは「後継者が成長すること」です。


学校や講座に通わせて経営学を学ぶのは、経営者を介していないので「後継者視点」にあたります。


もう少しだけ「経営者視点」と「後継者視点」を具体的に見ていきましょう。

経営者視点:ノウハウを伝える準備をする、後継者にリーダシップを身につけるポジションを与える、後継者を選定する、後継者の意思確認を行う、人脈を受け渡すetc.


後継者視点:ノウハウを受け取る、リーダーシップを身につける、経営の基礎知識を身につける、人脈を受け取るetc.

ほとんどは相互関係にあります。

経営者が教え、後継者が学ぶ関係です。


例えば「ノウハウを伝える準備をする(経営者視点)」に対して「ノウハウを受け取る(後継者)」のように、経営者から後継者へ受け渡されるものが多くあります。




「経営者視点」は隠されてしまう?


後継者育成は、その言葉が示すように後継者の成長がゴールです。

後継者が経営者と同じレベルの経営者になることがゴールとも言えます。

会社には様々なノウハウがあり、それを知っているのは経営者だけです。

つまり、ゴールに導けるのは経営者に他なりません。

これが「経営者視点」の重要な理由です。


当たり前のことなのですが「経営者視点」は隠されがちです。

その理由は、学校がカリキュラムをサービス化していることにあります。


学校に通ってもらうためには、お金を出す経営者に価値を見出してもらわなくてはなりません。経営者の負担を軽くすることを考えれば「経営者に変わって後継者を育成する」ことがサービスになります。そして、広告活動によって「経営学校=後継者育成」というイメージが定着することになります。


これらの経営知識を否定するものではありません。

後継者の代になってから会社が拡大する礎となる知識です。積極的に取り入れることを推奨します。


一方で、それらの学校に通うことで後継者育成が完了したと経営者・後継者が考えてしまうことは問題です。特に後継者が頭でっかちになって、自社の本質を理解しないままに経営改革などを行うと経営が落ち込む原因となってしまいます。




後継者育成を成功させる「2/3」が経営者視点


後継者育成のゴールには「身につける3つの能力」があります。

経営の基礎知識:業務管理、財務知識、法務知識、環境分析能力etc.

リーダーシップ:社員とのコミュニケーション能力etc.

自社の理解:自社の経営ノウハウ・技術の習得、人脈の受け渡しetc.

これらの内で「経営の基礎知識」は学校を含める外部の勉強で学ぶことができます。

他方「リーダーシップ」「自社の理解」は経営者が働きかけることで後継者へ受け渡すことができます


後継者の学習状況によってこれらに加重して計算することになりますが、大きくみれば「リーダーシップ」「自社の理解」の2/3が経営者視点によるものです。






「後継者視点」+「経営者視点」で後継者育成は前進する!


「後継者がやる気を持って取り組んでいるのに成長を感じられない」

こんな相談をいただきます。


後継者が意欲を持っていなくては後継者育成は成功しません。

同時に、経営者が後継者育成に乗り出さなくては後継者育成は成功しません。

「後継者のやる気」「経営者のサポート」の両輪が回って後継者育成は前進します。


この具体的な行動こそが「後継者視点」と「経営者視点」なのです。

後継者の成長が実感できていないと感じた時は「後継者視点」を見直してみてください。

きっと、流れを堰き止めていた大岩があるはずです。